聞こえと補聴器について
- あなたの耳年齢をご存知ですか?
聴力の低下は思いのほか早く20代より徐々に始まり、特に高音部から聞こえにくくなっていきます。高い音が聞こえにくくなると、言葉の母音は聞こえますが、子音を聞き取る力が低下していきます。「佐藤さん」と「加藤さん」、「一時」と「七時」のような言葉の聞き間違いが起こりやすくなります。 - 聴力低下を自覚している人は約半数
聴力低下は徐々に進む為、難聴者のうち自分の聴力低下に気づいている人は約半数という報告もあります。テレビを見るとき、家族と同じボリュームでは聞き取りづらかったり、聞き返しや聞き間違いが増えたりといったことはありませんか?お心当たりのある場合は、一度ご相談されることをお薦めします。
「聞こえにくい」は誰にでも起きること。
聴力の低下は誰にでも起きることなのに、なかなか自覚しにくいものです。
聴力の低下は、耳の各部分がその役割を十分に果たせなくなった時に起こり、
大きく分けて次の3つのタイプがあります。
- 《伝音性難聴》
- 外耳から中耳にかけての伝音器の障害が原因でおこる難聴です。中耳炎や鼓膜の損傷などから起こる難聴が伝音性難聴です。医学的な治療が可能とされています。
- 伝音性難聴の特徴
音がよく伝わらない ⇒ 音が小さく聞こえている ⇒ 音を大きくすれば明瞭に聞こえる
- 《感音声難聴》
- 内耳や聴神経といった感音器の障害が原因の難聴です。加齢による聴力の低下や、長時間騒音にさらされていたことで起こる難聴などがこれにあたります。一般的に医学的な治療による聴力の改善は困難だとされています。しかし、程度に個人差はありますが、補聴器を装用することで聞こえを改善することが可能です。
- 感音性難聴の特徴
音が鮮明に感じ取れない ⇒ 音が小さく歪んで聞こえる ⇒ 音を大きくしてもはっきり聞き取れない
- 《混合性難聴》
- 伝音性と感音性の両方の症状がみられる難聴です。
声は聞こえる。でも、何を言っているのかワカラナイ。
聴力低下の3つのタイプのうち感音性声難聴は、年齢を重ねることや大きな音を聞き続けることで、
内耳の有毛細胞がダメージを受けるために起きるといわれています。
一般的に周波数の低い母音を聞き取る力はそれほど低下しないので、
自分ではあまり聞こえにくという感じがしないのが特徴です。
また、「声は聞こえていても、何を言っているのかワカラナイ」ということがあるのも、
母音に比べ周波数の高い子音を聞き取りにくくなっていることから起きる現象だといわれています。
進化した補聴器があなたの聞こえをサポートいたします。
低下した聴力を補い、生活の質を確保してくれるのが補聴器です。
補聴器の基本的な役割は、声や音をキャッチし、聞き取りにくい周波数の音を大きな音にして使う人の耳に届けること。
ただ単に聞きたい声や音を大きくすると、まわりの騒音まで大きくなってしまいます。
現在のデジタル補聴器は語音(ことば)と騒音・雑音を巧みに分析処理してくれます。
昔と比べ、補聴器ははるかに静かで、快適につかえるようになりました。
いまや補聴器は、高度で複雑な音声信号の処理を瞬時に行う「ハイテク電子機器」になっているのです。
また、最近の補聴器はサイズがとても小さくなり、デザインも洗練されてきています。